【米国株】コア銘柄の選定や運用について


「コア銘柄=“長期で持ち続けてよい主力”」をどう選ぶか、その後の投資戦略までを実務フロー+数値基準+運用ルールをChatGPTに整理してもらいました。間違っているかもしれないので参考程度にどうぞ。



1) コア銘柄の定義(前提)




  • 時間軸:5~10年以上の長期保有を想定(頻繁に入れ替えない)



  • 役割:ポートフォリオのリターンの“土台”を作る(安定成長+下落耐性)



  • 条件:ビジネスの耐久性・構造的優位・財務健全性・株主還元・過度な割高でない






2) コア銘柄の選定フロー(7ステップ)




Step 1|投資対象の絞り込み




  • 対象:時価総額上位・セクターチャンピオン・寡占/インフラ的企業・ミッションクリティカルSaaS・生活必需/医療の優良銘柄



  • 除外:コモディティ価格直結で業績が大きくブレる企業赤字継続超高杠杆希薄化常習



Step 2|ビジネスの“掘り”—経済的堀(Moat)




  • スイッチングコスト/ネットワーク効果/ブランド/規模の経済のいずれかが強い



  • 売上の50%超がリカーリング(サブスク/保守/消耗品等)だと◎



  • 顧客分散(上位顧客依存<20%)/地理分散規制耐性



Step 3|財務クオリティ(目安)




  • ROIC > WACC+5%pt(少なくともROIC>10–12%)



  • FCFマージン > 10%(成熟ソフトなら20%+)



  • 営業利益率 安定/粗利率の長期安定(低下トレンドは警戒)



  • 純有利子負債/EBITDA < 2.0、インタレストカバレッジ > 8x



  • FCF/純利益 > 100%(キャッシュ化の強さ)



  • 希薄化(新株発行・SBC)= 売上成長に見合う範囲



Step 4|リスク耐性(定量+定性)




  • ダウンサイド・キャプチャ < 80%(S&P500比)/β < 1.1 目安



  • 景気後退での需要の粘着性(必需×、ミッションクリティカル◎)



  • 主要規制/訴訟/地政学リスクの把握と回避


Step 5|ガバナンス&資本配分




  • 自社株買いは循環的ではなく継続性あり、配当は無理のない範囲



  • M&Aの質(希薄化伴う大型M&A乱発は減点)



  • 開示の一貫性長期インセンティブの設計が株主と整合



Step 6|バリュエーション帯(“高すぎない”を確認)




  • 成長株:EV/FCF < 35 or PEG < 2 を一応の上限目安



  • 安定高収益:P/Eは長期平均±1σの範囲を基本線



  • Zスコア履歴レンジで“極端な割高”を避ける



Step 7|通過後の候補→最終スクリーニング




  • セクター被りを調整(同じリスク要因の重複を回避)



  • 米国/非米国の地域分散、USD/JPYの通貨分散も意識






3) スコアカード(テンプレ)




各項目を0~5点で採点し、重み付き平均4.0以上で“コア”合格を推奨。





Pillar 指標例 重み
ビジネス堀 リカーリング比率、顧客/地理分散、Moatの強度 0.30
財務品質 ROIC–WACC差、FCF/NI、レバレッジ、利益率安定 0.30
リスク耐性 逆風時の需要、β/ダウンサイドキャプチャ、規制耐性 0.20
ガバナンス 還元方針、希薄化、M&Aの質、開示 0.10
バリュエーション EV/FCF、PEG、履歴レンジ 0.10




  • 判定
    • 4.0以上→コア採用



    • 3.0–3.9→サテライト(観察/サイズ小)



    • 3.0未満→見送り





4) コアのポートフォリオ設計(構成とサイズ)




  • コア:60~80%
    • 広範ETF(S&P500/Nas100/全世界など)+個別コア銘柄5~10社



    • 1社=3~5%(最大8–10%)を上限目安。セクター上限~25–30%



  • サテライト:20~40%
    • AIデータセンター/防衛/SMR/資源などテーマ、循環株、イベント駆動など



    • 1案:攻め20%、守り10%(金/TIPS/ディフェンシブ)



既にS&P500・NASDAQ100をお持ちなので、ETFで土台個別は“真に外せないチャンピオンだけ”に厳選、が合理的です。







5) 売買・リバランスの運用ルール(実務)




エントリー




  • DCA(毎月一定額)をベースに、以下で追加投資
    • バリュエーションが履歴レンジ下限~中立に回帰



    • テクニカル補助(長期投資の範囲内で):200日線近辺での出来高伴う反発/RSI30–40付近



追加・利確・損切り




  • 追加:決算で売上/FCF/受注/RPOが健全に加速、Moat強化の材料(長期契約/規制承認/大型シェア奪取)



  • 利確(部分):想定より早く**+50~100%**に到達&保有比率が目標超過バリュエーションが履歴上限を大幅に超過



  • 損切り(コアでも例外規定):
    • 会計/不正/規制重大イベント



    • 2期以上の連続減収+構造的理由(競争優位の消失)



    • 投資仮説の崩壊(Moat毀損・単一顧客喪失 etc.)



リバランス




  • 年1~2回の時間軸リバランス+ドリフト5~10%でのトリガー



  • セクター/テーマの片寄りが上限超過で調整





6) リスク管理の“ガードレール”




  • 単一銘柄上限:最大10%(できれば8%)



  • テーマ上限:AI/防衛/資源など**各~25%**目安



  • 通貨:USD資産が過度に偏る場合、JPYヘッジETFの併用現金JPYでバランス



  • 流動性:出来高が十分・ニュース/決算で早期に出入り可能






7) 3タイプの「コア構成」ひな形




A. 成長寄りコア(攻めつつ長期安定)




  • ETF:S&P500 25–35%、Nas100 15–25%



  • 個別コア(計20–30%):プラットフォーム/ミッションクリティカルSaaS/半導体設計・製造・EDA・装置の“トップ層”から2–4社、消費ディフェンシブで1社



  • 守り:金/TIPS/ディフェンシブ 5–10%



B. 低ボラ・配当安定コア(守り重視)




  • ETF:S&P500 30–40%、高配当/低ボラETF 10–20%



  • 個別コア(計15–25%):生活必需/医療/規制インフラ型 3–5社



  • 守り:金/TIPS 10–15%



C. ハイブリッド(バランス)




  • ETF:S&P500 30%、Nas100 10–15%



  • 個別コア(計20–25%):メガテック2社+ヘルスケア/必需1–2社+インフラ/金融1社



  • テーマ(サテライト):AIデータセンター/防衛 10–15%



  • 守り:金/TIPS 5–10%






8) モニタリング項目(決算で見るべき“定点”)




  • 売上・営業/FCFの成長持続、粗利/営業利益率のトレンド



  • ROICの維持/改善、在庫回転/DSOなど運転資本の健全性



  • 受注/残存パフォーマンス義務(RPO)/バックログ



  • 顧客・プロダクト依存の度合い、解約率/継続率



  • 還元方針(自社株買い/配当)の一貫性、希薄化



  • 規制/訴訟/サイバー等の新規リスク





9) 為替(JPY⇄USD)とヘッジの考え方(日本居住投資家向け)




  • 原則:長期では為替は平均回帰の傾向。コアは完全ヘッジ不要が多い



  • 目安:
    • 極端な円安局面:新規の一部を為替ヘッジETFで(例:コアのうち1/3をヘッジ)



    • 極端な円高局面USD無ヘッジ比率を増やす(長期の為替リバウンド狙い)



  • 現金は生活費12ヶ月分をJPYで確保+投資待機はUSD/JPYをバランス






10) 実務テンプレ(コピー用)




コア選定チェック(抜粋)




  • ☐ リカーリング売上比率 ≥50%



  • ☐ ROIC ≥12%(WACC+5%pt目安)



  • ☐ FCFマージン ≥10%(SaaSは20%+)



  • ☐ NetDebt/EBITDA <2.0、利払い余裕倍率 >8



  • ☐ FCF/純利益 >100%



  • ☐ ダウンサイドキャプチャ <80%、β<1.1



  • ☐ 希薄化(SBC+増資)に節度



  • ☐ バリュエーション:EV/FCF <35 or PEG<2



  • ☐ 規制・訴訟・単一顧客依存の低さ



  • ☐ 経営の資本配分履歴が良好



売買ルール(抜粋)




  • ☐ ベースはDCA、下限帯に来たら1~2枠追加



  • ☐ 目標超過&割高域→5~20%利確



  • ☐ 重大リスク顕在化/仮説崩壊→即縮小/撤退



  • ☐ 半年/年1で**ドリフト5~10%**調整


コアETF(米国株ETF)—まずはここから




① 超王道(米国広範 or S&P500)




  • VTI(Vanguard Total Stock Market):米国株ほぼ全部(大型〜小型)に一発分散。経費0.03%。コアの最有力候補。



  • VOO(Vanguard S&P 500):米国大型の中核500社に低コストで。経費0.03%。世界最大のETFに成長した実績も安心材料。



※VTIとVOOは重複大。どちらか1本でOK。




② 全世界を1本で




  • VT(Vanguard Total World):米国+海外を1本で保有。経費0.06%。「シンプル最優先」派に最適。



③ 米国外(US以外)を厚めにしたい時




  • VXUS(Vanguard Total International):非米国株に幅広く。経費0.05%。VTを分解するならVTI+VXUS。



④ 成長エンジン(衛星寄りだが“準コア”候補)




  • QQQM(Invesco NASDAQ-100):QQQの長期向け低コスト版(0.15% vs QQQ 0.20%)。ハイテク偏重ゆえ比率は控えめに。



⑤ 質と配当成長のブレンド




  • VIG(Vanguard Dividend Appreciation):増配実績のある良質企業へ。経費0.05%。守りのコアを作りたい時に。



  • DGRO(iShares Core Dividend Growth):配当“成長”重視の低コスト(0.08%)。VIGと同系統。



⑥ 変動の波を和らげる“低ボラ”




  • USMV(iShares Min Vol USA):下落耐性のためのクッション。経費0.15%。



  • SPLV(Invesco S&P 500 Low Volatility):同趣旨。経費0.25%。景気不安時のドローダウン軽減に。



⑦ 債券のアンカー(株式100%でない場合)




  • BND(Vanguard Total Bond Market) or AGG(iShares Core US Aggregate):米投資適格債の王道。どちらも経費0.03%。



  • 物価連動の盾SCHP(Schwab U.S. TIPS 0.03%) or TIP(iShares TIPS 0.18%)。



⑧ 金(コアの最後尾に少量)




  • GLDM(SPDR Gold MiniShares 0.10%) or IAUM(iShares Gold Trust Micro 0.09%):株・債と相関が低い実物連動型。5%程度で分散効果。





日本上場(東証)での円建て代替




米ドル建てが買いにくい時や新NISAの成長投資枠で使いやすい国内ETF。為替“ヘッジあり/なし”の使い分けも可。




  • S&P500(ヘッジなし)
    • 2558:MAXIS 米国株式(S&P500) もしくはeMAXIS Slim 米国株式S&P500



    • 1547:Listed Index Fund S&P500(野村AM) 



  • S&P500(ヘッジあり)
    • 2630:MAXIS S&P500(H有)(三菱UFJAM)。



    • 2634:NEXT FUNDS S&P500(H有)(野村AM



  • NASDAQ100
    • 2568:NASDAQ100(ヘッジなし)(日興AM)



    • 2631:MAXIS NASDAQ100(ヘッジあり)



  • 全世界
    • 2559:MAXIS 全世界株式(オール・カントリー) もしくはeMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー



ヘッジ有/無の目安
・超長期(10年以上)で米国株の成長を取りに行く=ヘッジなしが基本。
・円高ショックの評価額ブレを抑えたい/近い将来の取り崩しあり=一部ヘッジ
(東証にはS&P500・NASDAQ100のヘッジ版が複数あります。)







かんたん配分サンプル(“コアだけ”で完結)




  • オールインワン派
    • VT 100%(極小手間)。非米国も自動で含む。



  • 米国中心+海外少々
    • VTI 70%/VXUS 30%(世界時価総額比に近い)。



  • 王道S&P500軸
    • VOO 80%/USMV 10%/BND 10%(成長+低ボラ+債券のバランス)。



  • QQQMを“少量スパイス”
    • VTI 80%/QQQM 10%/GLDM 5%/SCHP 5%(集中リスクを他で中和)。



どの案でも年1回のリバランス分配金の再投資をルール化するだけでOK。重複に注意(例:VTI+VOOはNG)。






補足メモ(運用のクセづけ)




  • コスト最優先:長期では0.05%の差でも効きます(QQQよりQQQMを優先)。



  • 分散の層:株式コア(VTI/VOO/VT)→補助(VIG/DGRO/USMV)→守り(BND/AGG・TIPS・金)の三層を意識。



  • NISAで使うなら:東証版は円決済&ヘッジ選択で扱いやすい(2558/2630/2631/2559など)。



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